2020年コロナショック後は急速に株価が回復し、更に大きく株価上昇しましたが、2022年1月からナスダックを中心に下落相場が続いております。資産運用では長期投資をすることが成功確率を高めてくれますが、大きく下落し始めたら怖くなって株を売りたくなります。
最悪の時を想定しておけば、「こんなはずじゃなかった」と思うことはなく、株価の底で狼狽売りをする確率が減ります。
そこで今回は過去の米国株価クラッシュ時の下落率を確認し、最悪どれくらい資産が減る可能性があるのかというリスク許容度を再認識しておきましょう。
米国市場 過去の下落率
過去の下落率をTwitterして下さっている方がいらっしゃったので下記へ拝借します。
過去の株価クラッシュと高値からの下落率
どうせマーケットタイミングは読めないので腹八分投資法で市場に居続けている…
Source PDF: https://t.co/hry0lESDHo pic.twitter.com/2GId1ebLrn
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) September 28, 2018
過去の暴落🇺🇸
NYダウ下落率(例)1929年世界恐慌約83%
1987年ブラックマンデー約50%
2000年ITバブル約45%
2008年リーマンショック約50%
2020年コロナショック約30%期間・高安値圏で
前後ありますがこんなイメージ
これを見たら今の相場は楽勝✨
狼狽売りはやめようね〜❗️#米国株#暴落— 米国株投資家YOSSHI🇺🇸 (@toshika_yosshi) January 28, 2022
リーマンショックのように50%くらい下がるときは少なく、30%前後の下落は複数回あったようです。世界恐慌のような90%近い大暴落は今後ないとは言いきれませんが、起こる確率は相当低いでしょう。
ですので、過去の事例からみると株価30%〜50%の下落は想定しておくべき下落率となりそうです。
下落率は為替リスクも考慮しておく
日本から米国へ投資していると為替リスクも考慮しておく必要があります。
米国市場への投資はドル建てになり、円換算での評価額は為替の下落によって下がるので円建て資産は実際の米国市場の下げよりもさらに下がることとなります。
例えばリーマンショック時では、株価下落50% × 為替下落 30% で合わせて65% の下落となります。為替も上下するので下落時すぐに売ってしまうことがないような心構えはしておいたほうが良いですね。
現金比率を確認しよう
株価下落時に影響を受けないのは、キャッシュ(現金)です。
もしもポートフォリオの半分が株、半分がキャッシュであれば、株価が65%下げたとしてもポートフォリオ全体としては32.5%の下げとなりクッション材の働きをします。そして現金は下落時に株を買い増すための重要な資金となります。
いま現時点で株価が65%下がっても大丈夫か、もしくは30%程度の下落が数回あっても大丈夫か、ということを考えて現金比率の見直しをしてもよいかと思います。
特にリーマンショック後の大きな下落はコロナショックしかありませんでしたので、上昇相場で現金の比率が高ければ機会損失でした。そのため、現金比率をどれくらいにするか問題は難しいと感じます。
私としては、明日50%下がっても安心して寝られるくらいの現金比率を意識しています。
生活費まで株に突っ込むようなことはせずに、1年分の生活費を残しておくことで平穏を保てます。年齢や職業、家族構成などによって異なるかと思いますが、心地良い現金比率を保つことが大事かと思います。
まとめ
まとめますと、
- 株価は30〜50%程度の下落は想定しておく
- 為替は、株価下落+15%程度は動きそうなので余裕を見ておく
- 心地よい現金比率を保つ
下落相場はいつ始まるかわかりません。もし明日暴落がきても、株を売ることなく、長期で続けられる心構えと現金を持っておく必要があります。
私も本格的な長期投資を始めて2年ですので、リスク許容度にあった投資をしていきたいと思います。